不動産投資経験のある30代の子育てライター。不動産関連の記事を中心に書いています。

コロナ禍で広がるオンライン内見!積極的に活用したい理由

新型コロナウィルス感染症の感染が拡大する中でリモートワークが進み、自宅で仕事をする人が増えてきました。これまでは自宅で仕事をする前提で住まいを選んでいなかった人も多く、これを機に住み替えを検討する人が増加傾向にあります。

一方で新型コロナ感染のリスクを考えて、内見や相談のオンライン化需要が広がりを見せています。

「実際に見ることなく本当に良い物件に出会えるの?」「必要な情報は手に入るの?」本記事では、そんな疑問に答えながら「オンライン内見のメリット」を解説します。

 

最近よく聞く「オンライン内見」とは

コロナ禍でよく聞かれるようになった「オンライン内見」。「なんとなくはイメージができるものの、詳しいことは分からない」という方も多いのではないでしょうか。

現在需要が急速に高まっているオンライン内見には、どのような種類があるのかをご紹介します。

 自宅にいながらにして内見ができる

オンライン内見とは、実際に店舗や現地を訪問せずに、自宅にいながらにして物件の内見ができるサービスです。現地の不動産会社のスタッフとオンラインで繋ぎ、ビデオ通話を利用して実際に自分自身が現地へ行って内見をしているかのような、言わば「疑似内見」ができることが最大の特徴です。

その他、360度カメラを物件内の複数箇所に設置してあらかじめ撮影したものをスタッフと画面上で共有しながら見て情報共有をするケースや、VRコンテンツを制作してWeb上に公開しているケースもあります。あらかじめ物件内を撮影した動画をYouTubeに掲載している会社も少しずつ増えてきています。 

コロナ禍でオンライン内見の需要は急拡大

不動産・住宅情報サイトのLIFULL HOME’Sはオンラインで相談、内見、重要事項説明ができるアプリ「LIFULL HOME’S LIVE」を2017年に提供開始。今年(2020年)4~6月はその利用数が前年同月比28倍になっており、不要・不急の外出を控えたコロナ禍においてその需要は急速に高まっています。

参考: LIFULL HOME’S PRESS https://www.homes.co.jp/cont/press/rent/rent_00812/) 

内見のみならず、契約もオンラインで

従来の不動産営業は対面接客が主流でしたが、新型コロナの感染拡大を受けて、オンライン化が急速に進み始めています。

オンライン内見を行っている不動産会社の多くは、問合せや相談業務もビデオ通話や電話などを用いた非対面・非接触型の営業を導入しており、重要事項説明や契約もオンラインで済ませることができる会社もあります。

つまり、不動産会社によっては一度も店舗へ足を運ぶことなく、物件の契約が可能となっているのです。

 

オンライン内見はズバリこんな人におすすめ!

コロナ禍で拡大しているオンライン内見ですが、感染のリスクを懸念している人以外にも、あらゆる理由で内見へ行くこと自体が困難な人にもおすすめです。 

新型コロナの感染リスクを懸念している人

この記事をご覧になっている方の多くは、新型コロナの感染リスクを懸念し、内見へ行くことを躊躇されていることでしょう。実際に内見へ行くとなると、不動産会社のスタッフと一定時間同じ空間に居ることになります。当然、各不動産会社はあらゆる感染予防策を講じている場合がほとんどだと考えられますが、気持ちの上で不安が拭えないこともありますよね。

また、職業上の理由で極力他者との交流を避けざるを得ない方もいることでしょう。オンライン内見は、インターネット環境が整っていてパソコンやスマートフォンタブレット端末があれば、誰にでもできます。不動産会社によっては、最初の問合せから契約及び重要事項説明までをオンラインで済ませることができるところもあり、他人との接触を極力避けたい人には特におすすめです。

せっかく気に入った物件がインターネット上で見つかったにもかかわらず、内見を躊躇したばかりに入居チャンスを逃してしまうことがないよう、まずはオンライン内見の対応可否も含めて不動産会社に問合せをしてみてはいかがでしょうか。 

内見へ行く時間や余裕がない人

現地までの往復所要時間にもよりますが、実際に内見へ行くとなると、ある程度まとまった時間が必要です。仕事が忙しい人、さらには育児や介護で内見に多くの時間が割けない人にとって移動時間が掛からないオンライン内見はうってつけです。

また、一度に気になっている物件を全て見る必要はなく、1件1件別の時間で予約をすることができます。仕事の合間や休憩時間、外出先からも内見ができるのです。これまで時間が確保できずに内見を諦めていた人も、これを機にオンライン内見を試す価値は十分あると言えます。 

遠方の不動産を探している人

就職、転職、転勤、進学などの理由で現在の居住地から離れた場所、特に馴染みのない場所での物件探しは一苦労です。移動に掛かる時間とコストは決して小さくない上、限られた時間の中では内見できる数も限られることから、気持ちの上でも焦って物件を決めてしまう可能性もあります。

また、長距離移動や不慣れな土地での移動は体も疲労するため、疲れた状態で重要な判断をすることにもなり得ます。オンライン内見ができれば、そう言った制約や不安から解放されるので、より冷静な判断ができるのではないでしょうか。

 

オンライン内見のみでは不足がない?

新型コロナの感染リスクを防げて、時間もコストも節約できるオンライン内見。物件探しのハードルが下がったとも言える一方で、それだけでは不足がないのか、全てを網羅できるのか不安もあるでしょう。

そんな不安を和らげるべく、以下では「不動産会社がどのようなサービスを行っているのか」、「覚えておきたいチェックポイント」をご紹介します。 

実際に現地へ行くのと遜色がない情報を提供

「本当にオンラインで見るだけで大丈夫だろうか」「必要な情報は全て手に入るのだろうか」こうした不安の声はあって然るべきでしょう。オンライン内見では基本的に不動産会社のスタッフが現地から生中継で物件内の様子を映します。その際、各部屋・スペースを隅々まで映したり、内見者の質問にその都度答えたりと、実際に現地で一緒に内見をしているかのようなサービスを提供します。

画面上では詳細な広さや長さが分かりませんが、スタッフがその場でメジャーを用いて長さを測ったり、実際に浴槽に入ったりすることで具体的なイメージを持つことができるので安心です。

また、ベランダから周辺環境を映したり、会社によっては敷地外へ出て最寄り駅まで撮影をしながら歩いたりするサービスを提供しているところもあります。

一方で、騒音や匂いといった第三者を介しては伝わりにくいもの、個々で感じ方や判断基準が異なるものの情報については、参考程度に留めておきましょう。 

内見時に確認すべきポイント

現地へ行かずとも詳細な情報を得るために、あらかじめチェックリストを作成しておくことをおすすめします。

参考までに、内見時に確認すべきポイントを記します。これらは、オンラインであるか否かにかかわらず、物件選びの上で大事なポイントですので、ぜひメモをして頂ければと思います。

【設備面】

・クローゼットの幅や高さ、奥行き

・エアコンや照明器具、ガスコンロの有無や個数

・コンセント(テレビ線含む)の位置や個数

・収納量

【環境面】

・日当たり状況(日照時間)

・通信環境

・空調や換気機能(給気口や吸気口の位置や個数)

【共用設備面】

・オートロック

・ゴミ置き場

・郵便受け、宅配ボックス

・駐車場、駐輪場

・エレベーター、階段

 

以上のポイントの他、事前に間取り図やインターネット上に掲載されている写真をよく見てイメージを膨らませたり、質問事項を考えたりしてからオンライン内見を行うと一層スムーズで有意義なものになります。

 

全ての取引が非対面・非接触で完結するケース

2017年から賃貸契約に関する重要事項説明のオンライン対応が可能となりました。これにより、不動産会社によっては内見のみならず全ての取引が非対面・非接触で完結します。 

重要事項説明と契約もオンラインで

これまで不動産売買や賃貸の取引においては、宅地建物取引士が重要事項説明を借主側へ対面で行うことが法律で定められていましたが、このうち賃貸については2017年にIT機器を利用したオンライン対応が許可されました。この「IT重説」により、直接店舗へ行かずに契約ができるようになりました。

(重要事項説明とは、「取引に関わる不動産事業者が宅地建物取引士をして取引の当事者や相手方(購入者/賃借人)に対して、取引条件や取引条件に関わる一定の重要事項が記載された書面を交付して説明しなければならない」としています。) 

非対面・非接触で完結する取引の流れ

不動産取引のオンライン化が進められている一方で、不動産会社には書面の交付が義務付けられています。そのため非対面・非接触で完結する取引の一連の流れは、おおよそ以下のとおりです。

  • 不動産会社に対して、内見希望物件の問合せをする
  • オンライン内見の日程調整やその他事前確認事項を電話やビデオ通話、メールなどで確認
  • オンライン内見
  • 事前に不動産会社から郵送されてきた重要事項説明書を手元に用意し、オンラインでの重要事項説明を受ける
  • 重要事項説明書と契約書へ署名捺印をし、各1通を不動産会社に返送する
  • 鍵を郵送で受領する

※不動産会社によっては一部または全てが対面でのお取引となる場合があるため、個別のサービス内容は各社へお問い合わせ下さい

 

まとめ

オンライン内見について「思っていたよりも手軽にできそう」、オンラインのみでも「必要な情報は十分手に入りそう」、「実際に何件も物件を巡るよりも効率的」、という印象を持たれた方も多いのではないでしょうか。

コロナ禍で私たちの生活様式は大きく変わってきました。感染リスクを考慮して物件選びを躊躇する気持ちがある一方で、リモートワークの促進から住み替えニーズが高まっているのも事実です。

これまで対面接客が当たり前であった不動産業界は大きく変わろうとしています。オンライン内見に対応している不動産は着実に増えてきており、今後も増加する見通しです。

例え感染が収束したとしてもその利便性の高さから、物件選びのオンライン化は益々加速することが予想されます。不動産各社は、この流れに対応すべく、オンラインでの接客も対面接客時と遜色がないよう様々な工夫をしています。全ての取引を非対面・非接触で完結できる会社もあります。

OHEYAGO(https://oheyago.jp/)では、物件選びから内見、契約までの全ての取引がオンラインで完結。スタッフとはLINEでやり取りができ、スピーディーな返信と丁寧な対応が評判です。

一方で、一度も物件を直接見ずに決めるのは不安という方も多くいるかと思います。そういう方は、オンライン内見を経て絞り込んだ候補を実際に見に行くのはどうでしょうか。そうするだけでも、時間と移動コストの節約になりますし、感染のリスクを下げることができます。

オンライン内見は、インターネット環境があり、パソコンやスマホタブレット端末があれば、仕事・家事・育児・介護などの合間の時間を使って気軽にすることができます。

利用料金も掛からず、手軽に内見できるサービスをまず一度試してみてはいかがでしょうか。

※インターネット通信料は利用者負担

 

oheyago.jp